うちでバイトした期間が2年弱。
叱ることはあっても褒めることはほぼありませんでしたが、たった一度だけ褒め倒したことがあります。
帰省した時に、伊藤順和堂のいもきんつばをお土産で持ってきたんです。
あれはうまい。
そんなダーイシの就活戦線後日譚。
④サバト
燃え尽きて、あとはフリーターになるしかなかった石田君。
教授のツテでどうにかこうにか、どっかの会社に潜り込めたとか。
私 『石田君、会社入っても虐められたりしたらいかんぞ』
石 『えぇ・・・そうなんですけど・・・』
私 『そんな石田君に、強そうなあだ名つけたげるわ!地獄の皇太子w』
石 『え、そんなカッコイイのいいんですか!?』
私 『同期のヤツにタメ口きかれたら、口を慎みたまへよ!って言うたれwww』
石 『分かりました!言うたります!!』
送別会でベロベロに酔わせて、追い出すように送り出してあげました。
石田君がバイトやめて数ヵ月後、K西さんと会社に居てあんましにもヒマやったんで、石田君に電話してみました。
何コールかした後に、相変わらず聞き取りづらい声で電話に出る地獄の皇太子。
私 『もしもし石田君?元気?』
石 『えぇ、まぁ・・・なんとか』
私 『そっかー、今からK西さんとサバトやるけど来る?』
石 『サバト・・・ですか?』
私 『そうそう、黒魔術の。たぶん何か出てくるよきっと』
石 『まじですか!!』
今でもきっと、友達と呼べるような存在がおらんのやろなぁと思いますわ。
2010-08-18
主な食物は、他の恐竜の屍骸や虫など -3.
ゆとり世代の石田君。
敬語の使い方とかムチャクチャで、ときどきタメ口みたいな話し方になったりも。
『石田君とオレってそんな仲良かったっけ?ツレかなんかと勘違いしてない?』
そう言った時の彼の表情、今でも思い出すくらいに印象的でした。
そんな石田君の残念なエピソード第三弾。
③面接官、敗れたりぃぃぃぃぃぃぃっ!
当然のように、また内定の取れなかった石田君。
『記録よりも記憶、内定よりも伝説残すことを取れ!』
そう言って、最後の手を教えてあげました。
『いいか?これは最後の手段や。残された手はコレしかないから心して聞け・・・』
もったい付けた口調で話し始めると、グイグイ食いついてくる石田君。
表情を覗うと、カルト宗教の信者みたいな気狂い染みた顔でした。
背水の陣で臨むのは、<作戦名:武蔵>
私 『石田君、今の君に決定的に足りんものがある・・・何かわかる?』(ボソボソと小声で)
石 『えっ、それは何ですか!?教えてください!!』(かなり焦った様子)
私 『逆転の発想だよ!!』(指差しながら大声で)
石 『・・・!』(何かに気付いたような表情)
私 『宮本武蔵は、どうやって佐々木小次郎を負かした?』
石 『はい、二刀流で・・・』
私 『違ーう!あれはわざと時間に遅れて行くっていう心理作戦で勝ったんや!!』
石 『・・・!』
私 『一回しか言わん。・・・面接の時間に遅れていけ・・・』
石 『え、いや、それは流石にまz・・・』
私 『それが君のダメなところや!もっと柔軟に物事考えろ!』
石 『・・・さっきの武蔵と小次郎の話を応用・・・ですか?』
私 『そう、その通り!今までみたいな下手な小細工いらん、男らしく一言でキメてこい!』
数日後、達観した面持ちで面接会場に10分遅れでやってくる武士(もののふ)が1人。
いや、1匹という方が正しいかもしれない。この場合は。
数々の戦い(面接)を潜り抜け、就活する時の甲冑とも呼べるスーツはテカテカ。
刀とも呼べるネクタイはシワシワ。
受付で面接に来たことを伝え、あくまでも慎重に歩を進めながら面接会場のドアの前へ。
・・・深く息を吸って呼吸を整える。
勢い良く扉を開け放つとそこには、退室寸前の、怒りで真っ赤になった面接官が。
私が最後に伝授した、最高(最昂)の一言を放つ。
石 『面接官、敗れたりぃぃぃぃぃぃぃっ!』
これ以上、多くを語らない・語りたがらない石田君と会ったのは、それから数日後のことでした。
つづく。
敬語の使い方とかムチャクチャで、ときどきタメ口みたいな話し方になったりも。
『石田君とオレってそんな仲良かったっけ?ツレかなんかと勘違いしてない?』
そう言った時の彼の表情、今でも思い出すくらいに印象的でした。
そんな石田君の残念なエピソード第三弾。
③面接官、敗れたりぃぃぃぃぃぃぃっ!
当然のように、また内定の取れなかった石田君。
『記録よりも記憶、内定よりも伝説残すことを取れ!』
そう言って、最後の手を教えてあげました。
『いいか?これは最後の手段や。残された手はコレしかないから心して聞け・・・』
もったい付けた口調で話し始めると、グイグイ食いついてくる石田君。
表情を覗うと、カルト宗教の信者みたいな気狂い染みた顔でした。
背水の陣で臨むのは、<作戦名:武蔵>
私 『石田君、今の君に決定的に足りんものがある・・・何かわかる?』(ボソボソと小声で)
石 『えっ、それは何ですか!?教えてください!!』(かなり焦った様子)
私 『逆転の発想だよ!!』(指差しながら大声で)
石 『・・・!』(何かに気付いたような表情)
私 『宮本武蔵は、どうやって佐々木小次郎を負かした?』
石 『はい、二刀流で・・・』
私 『違ーう!あれはわざと時間に遅れて行くっていう心理作戦で勝ったんや!!』
石 『・・・!』
私 『一回しか言わん。・・・面接の時間に遅れていけ・・・』
石 『え、いや、それは流石にまz・・・』
私 『それが君のダメなところや!もっと柔軟に物事考えろ!』
石 『・・・さっきの武蔵と小次郎の話を応用・・・ですか?』
私 『そう、その通り!今までみたいな下手な小細工いらん、男らしく一言でキメてこい!』
数日後、達観した面持ちで面接会場に10分遅れでやってくる武士(もののふ)が1人。
いや、1匹という方が正しいかもしれない。この場合は。
数々の戦い(面接)を潜り抜け、就活する時の甲冑とも呼べるスーツはテカテカ。
刀とも呼べるネクタイはシワシワ。
受付で面接に来たことを伝え、あくまでも慎重に歩を進めながら面接会場のドアの前へ。
・・・深く息を吸って呼吸を整える。
勢い良く扉を開け放つとそこには、退室寸前の、怒りで真っ赤になった面接官が。
私が最後に伝授した、最高(最昂)の一言を放つ。
石 『面接官、敗れたりぃぃぃぃぃぃぃっ!』
これ以上、多くを語らない・語りたがらない石田君と会ったのは、それから数日後のことでした。
つづく。
主な生息地は、洞窟や沼地などの暗湿所 -2.
一度、あんまりにも酷いミスを犯した挙句、更に支離滅裂な言い訳をしてきたんで、
『お前は、昨日地上に出てきたばっかな謎の地底人か?まともな会話もできんぞ』
って言ったら、流石にちょっと応えてたようでした。
そんな彼の、救いようの無いエピソードその2。
②コーラの甕から左ファンタの甕へ・・・
前回の一発芸作戦は失敗したようで、残念ながらまた内定のもらえなかった石田君。
『試合は敗けたかもしれんけど、勝負は石田君の圧勝やったな!』と元気付けた後に次の手を伝授しました。
次の作戦は酔拳。
履歴書の趣味・特技欄に酔拳と書かせて、早速指導に入ります。
技にキレを出す為には、足腰の強靭なバネが必要不可欠なのです。
酔拳ですから。
大きな甕を何個も用意するのは流石に無理だと言ってたので、以降はイメージトレーニングになってしまいますが、まずは4つ並べた巨大な甕の縁に立ちます。
それぞれの甕には、コーラ・ファンタ・ペプシ・バヤリースが半分くらい入ってます。
小さな湯飲みを2つ持って、大きく屈んでコーラの甕に。
そのコーラをこぼさないように、大きく反り返ってファンタの甕へ。
同じように、ペプシの甕からバヤリースの甕へ・・・
この動作を朝晩30分。
毎日欠かさずやっとくように伝えて、その日は帰らせました。
数日後・・・まぁ、なんてことでしょう!(ビフォア・アフター風)
そこには、まるで往年のジャッキーのようなあのボンクラが。
私自身、確かな手応えと、今回はイケるかもという期待をビンビン感じました。
慎重に次のステップに進むことにして、具体的な面接官とのやり取りから、演武(酔拳)までの流れ、コレをじっくり時間を掛けて練っていきます。
面 『趣味の欄に酔拳と書いてありますが・・・』
石 『はい、嗜む程度ですが。まぁ、下手の横好きです(笑)ではちょと失礼して・・・』
ここから演武開始~そしてキメポーズ!
一分の隙も無い完璧な流れに、我ながらビックリです。
イスから立ち上がる所から最後のキメまでの流れを、体が勝手に動くまで徹底的に叩き込んでおくように伝えて、その日も帰らせました。
そして、コレまで努力してきた成果を披露する日。
面 『趣味の欄に酔拳と書いてありますが・・・』
石 『はい、嗜む程度ですが。まぁ、下手の横好きです(笑)ではちょと失礼して・・・』
ジーザス!まさにパーフェクト!
想定していた通りの流れだったとの報告を、後日彼から聞いております。
そして、まるで立ち昇る陽炎の如く、俯き加減にイスから立ち上がる石田君。
フラフラとした足取りで面接官に近づきながら、左右の連打(ボッボッという自家製効果音あり)を繰り出していきます。
突然の事態に、恐怖に慄いた表情のまま凍りつく面接官。
その喉元に、スレスレの寸止めでキメの一撃!ドゥーン!!
(村上ショージが好きなんで、そのままドゥーンをいただきました)
ユラ~ッ・・・フラッ・・・フラフラッ・・・ボッ!ボッ!ドゥーン!!
マーベラス。
ブラボラス。
完璧すぎて鳥肌がたった、嬉々とした表情でそうボクに報告する石田君の目は、遠く宇宙を見つめているような浮遊感に溢れ、零れんばかりに見開かれた瞳は、何も写してはいない深淵の闇だったのです。
つづく。
『お前は、昨日地上に出てきたばっかな謎の地底人か?まともな会話もできんぞ』
って言ったら、流石にちょっと応えてたようでした。
そんな彼の、救いようの無いエピソードその2。
②コーラの甕から左ファンタの甕へ・・・
前回の一発芸作戦は失敗したようで、残念ながらまた内定のもらえなかった石田君。
『試合は敗けたかもしれんけど、勝負は石田君の圧勝やったな!』と元気付けた後に次の手を伝授しました。
次の作戦は酔拳。
履歴書の趣味・特技欄に酔拳と書かせて、早速指導に入ります。
技にキレを出す為には、足腰の強靭なバネが必要不可欠なのです。
酔拳ですから。
大きな甕を何個も用意するのは流石に無理だと言ってたので、以降はイメージトレーニングになってしまいますが、まずは4つ並べた巨大な甕の縁に立ちます。
それぞれの甕には、コーラ・ファンタ・ペプシ・バヤリースが半分くらい入ってます。
小さな湯飲みを2つ持って、大きく屈んでコーラの甕に。
そのコーラをこぼさないように、大きく反り返ってファンタの甕へ。
同じように、ペプシの甕からバヤリースの甕へ・・・
この動作を朝晩30分。
毎日欠かさずやっとくように伝えて、その日は帰らせました。
数日後・・・まぁ、なんてことでしょう!(ビフォア・アフター風)
そこには、まるで往年のジャッキーのようなあのボンクラが。
私自身、確かな手応えと、今回はイケるかもという期待をビンビン感じました。
慎重に次のステップに進むことにして、具体的な面接官とのやり取りから、演武(酔拳)までの流れ、コレをじっくり時間を掛けて練っていきます。
面 『趣味の欄に酔拳と書いてありますが・・・』
石 『はい、嗜む程度ですが。まぁ、下手の横好きです(笑)ではちょと失礼して・・・』
ここから演武開始~そしてキメポーズ!
一分の隙も無い完璧な流れに、我ながらビックリです。
イスから立ち上がる所から最後のキメまでの流れを、体が勝手に動くまで徹底的に叩き込んでおくように伝えて、その日も帰らせました。
そして、コレまで努力してきた成果を披露する日。
面 『趣味の欄に酔拳と書いてありますが・・・』
石 『はい、嗜む程度ですが。まぁ、下手の横好きです(笑)ではちょと失礼して・・・』
ジーザス!まさにパーフェクト!
想定していた通りの流れだったとの報告を、後日彼から聞いております。
そして、まるで立ち昇る陽炎の如く、俯き加減にイスから立ち上がる石田君。
フラフラとした足取りで面接官に近づきながら、左右の連打(ボッボッという自家製効果音あり)を繰り出していきます。
突然の事態に、恐怖に慄いた表情のまま凍りつく面接官。
その喉元に、スレスレの寸止めでキメの一撃!ドゥーン!!
(村上ショージが好きなんで、そのままドゥーンをいただきました)
ユラ~ッ・・・フラッ・・・フラフラッ・・・ボッ!ボッ!ドゥーン!!
マーベラス。
ブラボラス。
完璧すぎて鳥肌がたった、嬉々とした表情でそうボクに報告する石田君の目は、遠く宇宙を見つめているような浮遊感に溢れ、零れんばかりに見開かれた瞳は、何も写してはいない深淵の闇だったのです。
つづく。
学名 イシダノドン -1.
前にうちでバイトしてた子で、石田君ってのがいたんです。
お隣福井県の山奥にある大野市出身で、素朴とか朴訥とかっていう言葉では表現し切れん、色んな意味で紙一重な逸材でした。
・人の目を見て話せない
・何を言ってるのか分からない
・電話の声が異様に小さい
・激しく弄るとキレる
・オフ会で知り合った人が唯一の友達
・架空戦記好き
・オニギリ大好き
・挙動不審
・右巻き
・童貞(途中で脱童貞したらしい)
そんな気の触れた石田君、仕事は今ひとつどころかクレーム発生装置みたいな役立たずのクソでしたが、プライベートな部分が面白すぎてクビにでもできず、大学卒業まで約2年間、奇異な人種を間近で観察さしてもらいました。
で、珠玉の気狂いエピソードを何個か。
①You!採っちゃいなYO!!
就活真っ最中の石田君、天性の素質というか先天性のアレなんか、何十社と受けても内定一個も取れません。
ある日、どうしたら内定取れますかね?と聞かれたんで、自分の経験を踏まえて分かり易く指導してあげました。
型にはまるな、と。
面接官とありきたりな問答をしても、何十人の中のキチガイ1人。
ビシッとキメて、記憶に爪跡残したれ!!
ってことで、履歴書の趣味・特技欄に一発芸と書かせて、とりあえず適当に思いついたんをレクチャー。
何回か素振りっていうか、シャドーボクシングっていうか演武的にやらせてみて、そこそこカタチになってきたところで、毎日朝と夜に30本づつやるよう伝えて帰らせました。
そして何日か後の面接会場。
合同面接やったらしく他の学生達も何人か同席してる中で、この日の為に鍛錬を積んだ必笑の一発芸を披露するチャンスが。
ビシッと反り返ったジョジョ立ちで、面接官(人事部長やったとか)を指差しながら、ジャニー喜多川バリに一言。
『You!採っちゃいなYO!!』
面接官は失笑、同席してた他の学生達はポカーン・・・
しかし控え室的なところに戻ったら、他の学生達から賞賛の嵐が。
『アンタすげぇよ!』
『伝説が作られるところ生で見た!』
ジャニーさんジャニーさんと、普段なら話す機会も無いようなチャラめの男の子らに言われたとか、メアド交換してと初めて言われたとか、大袈裟に身振り手振りを交えながら、なんだか誇らしげに語ってましたわ。
ボンクラが少し大人になったように見えました。
つづく。
お隣福井県の山奥にある大野市出身で、素朴とか朴訥とかっていう言葉では表現し切れん、色んな意味で紙一重な逸材でした。
・人の目を見て話せない
・何を言ってるのか分からない
・電話の声が異様に小さい
・激しく弄るとキレる
・オフ会で知り合った人が唯一の友達
・架空戦記好き
・オニギリ大好き
・挙動不審
・右巻き
・童貞(途中で脱童貞したらしい)
そんな気の触れた石田君、仕事は今ひとつどころかクレーム発生装置みたいな役立たずのクソでしたが、プライベートな部分が面白すぎてクビにでもできず、大学卒業まで約2年間、奇異な人種を間近で観察さしてもらいました。
で、珠玉の気狂いエピソードを何個か。
①You!採っちゃいなYO!!
就活真っ最中の石田君、天性の素質というか先天性のアレなんか、何十社と受けても内定一個も取れません。
ある日、どうしたら内定取れますかね?と聞かれたんで、自分の経験を踏まえて分かり易く指導してあげました。
型にはまるな、と。
面接官とありきたりな問答をしても、何十人の中のキチガイ1人。
ビシッとキメて、記憶に爪跡残したれ!!
ってことで、履歴書の趣味・特技欄に一発芸と書かせて、とりあえず適当に思いついたんをレクチャー。
何回か素振りっていうか、シャドーボクシングっていうか演武的にやらせてみて、そこそこカタチになってきたところで、毎日朝と夜に30本づつやるよう伝えて帰らせました。
そして何日か後の面接会場。
合同面接やったらしく他の学生達も何人か同席してる中で、この日の為に鍛錬を積んだ必笑の一発芸を披露するチャンスが。
ビシッと反り返ったジョジョ立ちで、面接官(人事部長やったとか)を指差しながら、ジャニー喜多川バリに一言。
『You!採っちゃいなYO!!』
面接官は失笑、同席してた他の学生達はポカーン・・・
しかし控え室的なところに戻ったら、他の学生達から賞賛の嵐が。
『アンタすげぇよ!』
『伝説が作られるところ生で見た!』
ジャニーさんジャニーさんと、普段なら話す機会も無いようなチャラめの男の子らに言われたとか、メアド交換してと初めて言われたとか、大袈裟に身振り手振りを交えながら、なんだか誇らしげに語ってましたわ。
ボンクラが少し大人になったように見えました。
つづく。
ハネ
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