2010-10-14

『百姓・オブ・ザ・デッド ~肥料のえじき~』

『エグザイルに居そう!』とか言われて調子に乗ってるボクです。

山梨二日目、今日は屍霊の群れに囲まれましたよ。

今回導入したシステムの稼動立会いで、朝一からお店に入っとったんです。
オープンセール的な感じで、堆肥やったか肥料やったかを<先着100名限り><お一人様10袋まで1袋100円>ってのをやっとりまして、開店前から農家の皆さんがそれを目当てに並んでたんですね。
んで、開店前から配り始めた整理券も早々に配りきってしまって、いざオープンってなった瞬間に、整理券握り締めて目の色変えたお百姓さん達がレジに殺到するわけです。

たまたまなんか、そんな県民性なんか分からんけど、会計待ちの列を作るわけでもなくそこら中から整理券と現金突き出してくるんですわ。
『整理券分はちゃんと数用意してありますので、一列に並んでください』
そんな言葉にも聞く耳持たず、我先に我先にと手伸ばしてきます。
もちろん、パートのおばちゃんやら女の子達はテンパってしまってモタつきますわね。
そこで更に、追い討ちをかけるように配りきってしまった整理券を出せ出せと詰め寄ってくるお百姓さん達。

見るに見かねて、お店の運営には全く関係の無いボクも
『一列に並んでくださーい』
『本日分の整理券配布は終了しましたー』
などと混雑の緩和に協力しとったんですが、そのうちイヤに威勢のいいお爺ちゃんの集団が雪崩れ込んできて
『開店時間に合わせてきたのに、肥料買えんとはどういうことだ!』
『消費者をバカにしとるのか!』
とかあーだのこーだの暴言吐き出したんです。

・・・めんどくせーこと抜かすなぁ死に損ないめ!・・・
とは気のいいボクが思うはずもなく、下げる義理もない頭を一生懸命に下げてやっとったんですね。
そしたらですよ、さっきまで大人しかったお百姓さん達が一斉に騒ぎ出したんです。
『肥料寄こせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
『整理券出せぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

目ん玉ひん剥いて、喰らいつかんばかりの勢いでレジカウンターを包囲するお百姓さんの群れ。
肥料を求めて唸りを上げて、レジカウンター内に進入するお百姓さんの群れ。

まさに牛糞の山にたかる蠅の群れ。
屍肉に群がるゾンビの群れ。
集団ヒステリーってやつですか。

そんなリアル一向一揆も、何故かお昼前にはさっきまでの混沌がウソのように、潮が引くようにスーッと収束していきました。
お腹空いたんですかね。

それ以降は特に混乱するようなことも無く、オープン一日目は終了しました。
しかし、気の触れてしまったような表情の人達に囲まれたのがよっぽど堪えたのか、パートのおばちゃんやら女の子達がしょんぼりしてたんで、別にブッ飛ばされるわけじゃなし・お金取られるわけじゃなし、肥料寄こせなんて可愛らしいもんじゃないですか、適当にあしらえば良いんですよ、余裕ですよ、と元気付けてあげました。
流石というか何と言うか、気が利くって言葉以上に人の気持ちを酌めるボクって素晴らしい。
んで、自分のことを素晴らしいって恥ずかしげも無く言えるところが、また素晴らしい。

しかしあんな物凄い憤怒の表情、マンガとか映画以外で見たの初めてでしたwww


そんな貴重な経験のあと、帰りにフィッシャーマンやったかな?地元に無い量販店寄って買い物してきました(^ω^)
消耗品ちょっととAR-3Dジグもろたわーこれ。
色々と。


明日で山梨出張も終了。
やっと釣りに行ける。




※農家の方に対して不適切な表現があったらすいませんです。